年末調整で必要な控除証明書を無くした時の対処法
10月末から11月末、 保険会社への問い合わせで増えてくるのが、 年末調整の際、保険料控除の為に必要な 「控除証明書の再発行」です。 取っておいたはずなのに 見当たらない?! まだ来てないのでは?! 提出期限ぎりぎりに無いことに気が付くと焦りますよね・・ そんな時どうしたらいい? 保険料控除証明書についてまとめてみました。
目次
- 年末調整に必要な控除証明書とは?
- ①生命保険料控除証明書
- ②地震保険料控除証明書
- ③社会保険料控除証明書
- ④小規模企業共済等掛金払込証明書
- 保険料控除証明書が見当たらない時の対処法
- 控除証明が10月中旬に届かないケース
- 生命保険料控除証明書の場合
- 地震保険料控除証明書の場合
- 東京海上日動マイページを利用する
- 保険料控除証明書発行サービスを利用する
- **まとめ**
年末調整に必要な控除証明書とは?
この時期、会社で行われる年末調整、
これは、従業員に支払う毎月の給与から
源泉徴収されている額を、
年末に精算して過不足を調整する手続きです。
従業員が所得税控除の対象となっている保険料などを支払っていた場合、
年末調整することで納め過ぎた税額を還付することができます。
その手続きの為、多くの会社では11月になると、
給与所得者の保険料控除申告書の記入と、
証明書の提出が求められるかと思います。
その際、
保険料の支払いを証明するために必要になるのが、
「控除証明書」です。
では、控除証明書にはどんな種類があるのでしょうか?
申告の対象は以下の4つです。
①生命保険料控除証明書
生命保険料控除とは、
生命保険料、
介護保険医療料、
個人年金保険料を支払った人が受けられる控除です。
生命保険会社が控除証明書を発行しています。
毎年10月末頃、順次発送されています。
②地震保険料控除証明書
地震保険料控除とは、
住まいの建物や家財道具にかけている火災保険の
地震保険部分の保険料を支払った人が受けることができる控除です。
損害保険会社が控除証明書を発行しています。
長期契約の場合は10月末頃から順次発送されますが、
新契約や継続契約の場合、
契約直後に送られる証券に付属されています。
これを見落として、処分してしまったり、
行方が分からなくなる方が多いようです。
③社会保険料控除証明書
自分や生計を同一にする親族の社会保険料が控除の対象です。
といっても、厚生年金保険料など、
給与から天引きされているものは、
会社で控除されますので申告は不要です。
例えば、
中途採用で年の途中までの国民年金保険を納付済の場合や、
扶養親族の国民年金保険料を支払っていた場合などが対象です。
10月前に支払っていれば、
10月末~11月上旬に発送されます。
見当たらない場合は、
ねんきん加入者ダイヤルへお問い合わせください。
④小規模企業共済等掛金払込証明書
小規模企業共済法に規定された共済契約に基づく掛金のうち、
給与からの天引きではなく、
ご自身で支払っている分が対象となります。
iDeCoの掛金なども対象です。
支払時期により、
払込証明書の発送時期が異なるようですので、
見当たらない場合は、払込先に確認してみましょう。
保険料控除証明書が見当たらない時の対処法
控除証明書は、対象契約がある場合は、
10月中旬頃から各保険会社から順次、発送されます。
契約内容によっては、
発送のタイミングが異なる場合もあり、
バラバラと複数枚届くことがあるので
この時期のお便りは捨てずにとっておいてくださいね。
では、いざ提出しようとした際に
控除対象の証明書が不足していた場合、
どうすればいいのか、
保険会社で扱っている、
①生命保険と②地震保険の控除証明書についての対処法をまとめました。
控除証明が10月中旬に届かないケース
以下は、控除証明書は発送されません。
①新規でご契約、またはご継続いただいた初年度
「保険証券」または「保険契約継続証」に
「地震保険控除証明書」を同封しています。
また、地震保険を中途でご契約された場合は、
「地震保険証券」「地震保険中途付帯証券」に
「地震保険料控除証明書」を添付してお送りします。
②団体および団体扱の契約
(保険料が給与から天引きされている契約)
勤務先で処理されるので、そもそも申告の必要がないため、発行されません。
①の場合、
捨ててしまったかも?!
どうしても見当たらない!
そんな時は、再発行が可能です。
生命保険料控除証明書の場合
生命保険料控除証明書が見当たらない場合は
ご加入の生命保険会社へ再発行の依頼書をしましょう。
代理店、またはカスタマーセンターへお電話いただくか、
インターネットからも手続きが可能です。
該当の証券番号をご用意してお電話いただくとスムーズです。
早ければ翌日発送ですが、郵便事情も考慮すると
到着まで1週間程度かかるかもしれません。
地震保険料控除証明書の場合
地震保険料控除証明書が見当たらない場合は
ご加入の損害保険会社へ再発行を依頼しましょう。
代理店、またはカスタマーセンターへお電話いただくか、
インターネットからも手続きが可能です。
該当の証券番号をご用意してお電話いただくとスムーズです。
早ければ翌日発送ですが、郵便事情も考慮すると
到着まで1週間程度かかるかもしれません。
東京海上日動マイページを利用する
東京海上日動火災保険、
東京海上日動あんしん生命のご契約にご加入の場合は、
マイページにご登録いただいていれば、
地震保険、生命保険ともに
該当契約にチェックを入れるだけで
再発行の依頼をすることができます。
マイページはこちらから
スマートフォンをお持ちの方は
マイページアプリからも可能です。
App Storeはこちら
Google Playはこちら
保険料控除証明書発行サービスを利用する
数社で契約がある場合は、
それぞれ該当の保険会社へ連絡しなければなりません。
損害保険であれば
こちらからまとめて再発行依頼ができます。
保険料控除証明書発行サービスはこちら
ご利用の際は、
保険会社名と証券番号が必要です。
ただし時間外は利用できません。
■利用時間 7:00~23:30
郵送ですと、
やはり1週間近くかかりそうです。
お急ぎの場合は、
電子データであれば、
すぐにダウンロードすることが可能です。
尚、電子データを発行する際には
ID登録が必要です。
また、一度電子データ発行依頼をすると、
翌年から電子データ発行に切り替わるようですので
ハガキ希望の方は、必ず変更をしておきましょう。
**まとめ**
いかがでしたか?
控除証明書を紛失しても
再発行が可能ですが、
郵送の場合は、やや時間がかかってしまいます。
勤務先の年末調整の提出期限に間に合わないと
せっかくの控除が受けられませんので
早めに必要書類があるか確認しておくと安心ですね。